2
伊勢での2泊3日は、瞬く間に最終日。
帰りも鳥羽からフェリーに乗りました。

一昨年の12月に転んでしまった母は、膝の怪我は治ったものの、以前のようにスムーズに歩くことができなくなり、生活に見守りが必要になってしまい、昨年の春からサ高住に入居しました。
すぐそばに姉の家がありますが、姉も仕事を持っていて、一人で母の面倒を見るのには限界がある・・・と兄(東京在住)が決断した事でした。
幸いにも、自宅の近くのサ高住に入居することができ、普段は姉が通勤の途中にほぼ毎日顔を出してくれています。

今回はお正月ということで一時帰宅していて、久しぶりに自宅でみんなとお食事したり、おしゃべりしたり、ゆっくり一緒の時間をすごすことができました。
母は家の中では、何かにつかまって歩くことができますが、外では杖かシルバーカーが必要です。
でもそれ以外はとても元気で、年相応の物忘れはあるものの、おしゃべり好きも以前と変わらず・・・で安心しました。
スタッフの方々にも良くしていただいて、また戻るのもいやじゃない・・とのこと、ホッとしました。
今回は88歳になった母の手にマニキュアを塗ってあげました。
すでに、お化粧もしなくなっている母ですが、はじめはいやそうにしていたマニキュアも、塗り終わる頃には、「手だけきれいになったね~!」と嬉しそうにニコニコ。
薄いピンク色になった爪で、母の手がとても可愛くなりました。

そのうち、マニキュアを落としたりしなきゃいけなくなって、また姉に手間をかけさせる事になってしまうけれど・・・。
お姉ちゃん、よろしくお願いします。

今年は、もう少し頻繁に母に会いに伊勢に行ければいいなぁと思いつつ、サ高住に母を送り届け、私達も帰路につきました。



DSC_0237
伊勢滞在2日目。
娘がここに行きたい・・・と言った場所・・・陶芸空間 「虹の泉」というところに行って来ました。
その情報を娘は、どなたかがアップしていたインスタグラムから得たようですが、三重県の山中にあるというのです。
調べてみると、伊勢市に隣接する松阪市にあるようですが、市街地からずーっと山の奥に入った、もう奈良県との県境に近いところらしい・・・。
時間はお昼を過ぎていましたが、せっかくだからとにかく行ってみることに。
ちょっとドライブに行かない?と母も誘って、みんなで出かけました。
20分ほど走った高速を下りて、山道を走ること小一時間・・・。
突然、現れました、陶芸空間 虹の泉!!!
DSC_0226

一人の陶芸家が35年の歳月をかけて作り上げたという芸術庭園・・・。
東健次さんという陶芸家が1978年にから2013年に亡くなられるまで作り続けたそうです。
5800㎡の森を切り開くところから始め・・・コツコツと。
若い時に旅したスリランカのシギリア遺跡に影響を受け、後に、このような陶芸空間を構想し実現したということです。
なんと、表現してよいのか・・・現わす言葉がみつからない。
ただただ、へぇ~~これは何???すごい!!!
・・・しか出てこない。
とにかく、写真を並べます。
DSC_0236
DSC_0235
DSC_0234
DSC_0231
DSC_0230
DSC_0229
にじazumaizumi3
壁画も立像も床もモニュメントも全て、焼き物で作られています。
壁画は一枚一枚焼いて作ったタイルをつなぎあわせ、立体的な像もパーツごとに作られた焼き物をつないで形作られているのです。
どれも美しく崇高な芸術作品です。
この数限りない作品を35年の長きにわたり作り続けた東氏の情熱と精神力に驚かされます。
容易には理解し得ない東氏の精神世界があるような気がします。
まだ、完成には至っていないという虹の泉、今は奥様とお子様が東氏の遺志を受け継いで作り続けていらっしゃるそうです。

ところで、この場所の地名を目にしたとき、どこかで見たことある・・・と感じ考えていると・・・。
昨年秋に、(ここでも少し書きましたが10/27)他界したと連絡を受けた高校時代の友人Iちゃんの住所でした。
結婚後ここの近くに住んでいたということです。
もちろん一度も伺ったことはありませんでした。
番地などは思い出せず、このあたり・・・としかわかりませんでしたが・・・
Iちゃんは結婚以来30年近く、こういう素晴らしい大自然の中で暮らしていたのだなーと改めて景色を見渡し、Iちゃんの笑顔を思い浮かべました。

家に戻って、Iちゃんの住所の詳細をみてみると・・・なんと、虹の泉のすぐ近く、数100mほどの場所で、車で通った時、「ずいぶん大きくて立派なお家があるね」と言っていたところだったのです!
Iちゃんが、「うちの近くにこんなところがあるよ。一度来てみて!」とでも言ってくれたような、不思議な気持ちになりました。
改めて、Iちゃん、安らかに・・・と、手を合わせました。

なんだか夢を見ていたような、お正月3日の出来事でした。

DSC_0203
お正月休みが終わり、我が家は今日から、いつもどおりの日々が始まりました。

例年どおり2日から4日までは、私の実家のある伊勢に出かけていましたので、伊勢での事を少し。
早朝に鎌倉の自宅を出発。
富士川SAで休憩して、朝日に照らされる美しい富士山に遭遇。
今年も幸先良し!・・・かな。

車で愛知県の伊良湖岬まで走り、そこからはフェリーに小一時間乗り、鳥羽に到着します。
鳥羽港から20分も走れば伊勢の実家です。

昨年春から、サ高住(サービス付き高齢者住宅)に入居している母が年末から一時帰宅しているところへ、帰省中の姉の子供達が加わり、さらに私達(夫婦+娘+犬2匹)が合流して、それはそれはにぎやかなことでした。
夏に会って以来半年振りの母はとても元気そうで一安心。
サ高住での生活に慣れて、最近ではその快適さにとても満足しているようなのです。
久しぶりに孫達に囲まれてとても嬉しそうでした。

親子、兄弟、いとこ同士・・・のしばらくぶりの再会でお正月、とくれば、飲む飲む、食べる食べる、しゃべるしゃべる・・・の大宴会。
とっても楽しい時間でした。
1
そして、もちろん伊勢神宮参拝に。
宇治橋のむこうの森から朝日が出て来る時間にすでにこの大勢の参拝客です。
DSC_0241
手水舎はたくさんの人であふれかえっていたので、五十鈴川の御手洗場(みたらし)で手を清めました。
DSC_0243
伊勢も今年は例年に比べるととても気温が高くて暖かいお正月でした。
10
神宮の森では大きく深呼吸!
体の隅々まで新鮮な空気が行き渡り、しゃっきりして、気持ちが豊かになる気がします。
DSC_0216
正殿にお参りした後はいつものことながら、風日祈宮(かざひのみのみや)に参拝。
風と雨を司る神様で、その昔は農耕に適した風雨をもたらす・・・とされていたそうですが、元寇以降は日本の国難を救う祈願の対象となったそうです。
我が家では勝手に、自然の恵みの元で無事に楽しく遊べますように・・・とお願いしています。

2
お参りの後は、お決まりのおはらい町散策。
赤福では、冬季限定の赤福ぜんざいをいただきます。
8
そこここに情緒たっぷりな、お正月の風景があります。
3
おかげ横丁で一休みの夫と娘です。
お正月の伊勢行きでは、時間もゆっくり・・・なので、普段忙しい娘とものんびりおしゃべりできて、嬉しいことです。



↑このページのトップヘ