銀座に出る用事があったので、お昼に娘と待ち合わせをして一緒に食事をしました。
娘が連れて行ってくれたのは　↑　こんな大きなのれんのあるお店。

・・・ですが、実はこのお店、数寄屋橋に３月３１日にオープンしたばかりの大型商業施設『東急プラザ銀座』の11階にあります。
銀座に新しい東急プラザができたーということで「ここでランチしよ！」という娘の提案。
行ってみると、この和風のたたずまい・・・京都の老舗料亭「下鴨茶寮」が銀座に初出店・・・というお店でした。
そして、この「下鴨茶寮」は創業160周年を迎えるという歴史ある京都の料亭なのですが、数年前から娘の師匠である放送作家　小山薫堂さんがそのオーナーになられたというお店でした。
大きなのれんをくぐり、店内に足を踏み入れると…まず、賑やかでカジュアルな空間。
「のまえ」という日本酒バルです。

そして、そのカジュアルな空間の一角にある格子戸を開けると・・・

そこには、上質な京都へと誘う路地がひっそりと続いていて・・・
「東のはなれ」という名前の割烹料亭がありました。

今回は、その「東のはなれ」で昼懐石をいただきました。

先付け。
まぁ～なんと可愛い器にきれいなお料理！
そら豆のおひたし。
しいたけのフライ。（塩もみしたしいたけのスライスを団子状にしたものをフライに・・）
多分、鯛のこぶ締め。（説明を聴き忘れてしまいました・・・）
美しいだけではなく、素材の味が際立っていて、どれも本当においしかったです。
この先付けの前に、蕗と蛤のおひたし、という一皿もあり、真っ青でしゃきしゃきの蕗とふくよかな蛤で春のお味のはじまり、はじまりぃ～という感じでした。

お椀はえびしんじょ。
お出しが繊細でなんとお上品なこと。
極々うすあじなのにこくがあり、体にしみわたりました。

向こう付けは本マグロのお刺身です。
のりで包んでお召し上がり下さい・・とのこと。
これは、目をみひらくほどのおいしさでした。

次がたけのこ。
京都で朝採れたたけのこをすぐに湯がき銀座に運ばれた物だそうで、香ばしく炙られています。
きざんだ木の芽と塩が少しかけられていて、いただく時にお好みで粉醤油をつけて・・。
柔らかくて、甘くておいしい春の味でした。
写真右上の小さなグラスで出てきたのは、たけのこ水。
たけのこ本体の前に、供されるのですが、茹でた時にたけのこの中にたまる水だそうです。
薄くにごった液体ですが・・・これが甘くて香ばしくてたけのこの風味が凝縮されていて絶品でした。
初めていただきました。
この後焼き物はのど黒の酒盗焼き。
写真取り忘れて舌鼓・・・。

そして、近江牛のしゃぶしゃぶ。
花山椒と九条ねぎとともにいただきます。
う～ん！！声も出ないおいしさ。
この季節限定の花山椒がいい仕事してます。
おつゆも最後までいただきました。
最後の魚沼産こしひかりもおいしいごはんでした。
もちろん、京都のおつけものとともに・・・。

デザートはこちら。
ほうじ茶のアイスクリームといちごのもなかです。
さっぱりと、さわやかで香ばしいこと。
長々とご紹介してしまいましたが、素晴らしい昼会席をごちそうになりました。
四季の彩りを反映したおいしいお料理の数々。
京都独自の文化や美しさを感じさせてくれる会席料理でした。
丁寧に選ばれた器やしつらえも京都らしい趣たっぷり。

東京に居ながらにして、京都を楽しむことができる、下鴨茶寮「東のはなれ」でした。
日本酒バル「のまえ」の方はもう少しカジュアルでランチでは季節のお弁当などもいただけるようですし、お酒の好きな方には日本酒もいろいろと楽しめアラカルトのお料理もたくさんあっておいしそうですよ。
今度はこちらにもお邪魔したいと思います。

思いがけず、娘とお昼ご飯を食べに京都に行ってきた気分になりました。
師匠が出した新しいお店の繁盛を願う娘の弟子心・・・。
・・・を思う親心・・・。
皆さまもぜひお運び下さい。