週末、伊勢の実家に行ってきました。 今回は伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮の準備行事の一つ、「お白石持ち」に参加するためです。 ご存知の方も多いかと思いますが、伊勢神宮は20年に一度、社殿が建て替えられるのです。 今はもう新しい社殿も完成し、10月にはご神体が移されます。 新しい社殿の御敷地にお白石を敷き詰める、という最終的な準備行事が「お白石持ち」で、近隣に住む神領民が総出でご奉仕するのです。 お白石持ちは室町時代には、宮司の務めだったそうですが、戦国時代を経て、徳川幕府の時代に神領民による奉仕が始まったそうです。 私の実家は伊勢神宮の近くで、その神領民にあたるのです。 20年に一度のご遷宮ですから、もちろん20年前、40年前にもあったわけです。 伊勢の人々にとっては20年ごとの大切なお祭りの様なものです。 町ごとに奉献団が結成され、お白石の詰まった樽を橇に積み、五十鈴川の下流から伊勢神宮まで川の中をみんなで引っ張って行きます。 この行事に参加するのに、白装束で・・・という決まりだそうで・・・。 先日から白い物を用意していたのです。 男性は白装束の上に町名の入ったはっぴを着て、女性は○○町奉献団というたすきをかけます。 どのお宅も伊勢を離れている兄弟や親せきが集まってきて、大賑わいです。 我実家も普段は姉夫婦と母の3人なのに、私達を含め、14人の親せきが集まりました。 五十鈴川を上流にむけてのぼり、宇治橋の近くまで来ると、もう神域です。 宇治橋のたもとを一気に引き上げます。 私達はもっぱら応援に徹しましたが、若い甥っこ達は、川に入って綱を引いていました。 やっと神域に到達した白石の入った樽。 神領民一人ひとりに渡された白石。 これを白いさらしの布に包んで新御敷地へ持って行きます。 新しい社殿の入り口・・・ですが、写真はここまで。 普通はこの鳥居を入ったところで、お賽銭をあげて、お参りするのですが、今回はまだご神体が入っていないので、五つの門をくぐって一番中までいくことができます。 内院とよばれる、真新しいご正殿のすぐそばまで行き、その御敷地の中に静かにお白石を置くのです。 ですから、伊勢神宮のご正殿の建物を実際に見ることが出来るのは、この時のみなのです。(皇室の方は別です・・。) 新しい正殿はとても良いヒノキの香りがしていて、真っ白でつややかな丸柱、端正な萱屋根、飾り金具もぴかぴで、それはそれは素晴らしいです。 そして一番私が気になったのは、ご正殿の高欄に配されている据玉です。 とてもきれいな色で一つづつ違った色が白木の中でひときわ華やかで印象的でした。 前回は参加する事が出来なかったので、40年ぶり、大人になってからは初めてだったので、感慨もひとしお。 伊勢に生まれた事に誇りを感じる「お白石持ち」でした。